香川県
今回の展覧会のテーマは、あわい-境界の美。「あわい」とは異なる要素が交錯する瞬間やあいまいさを持つ境界だと知る。最初に浮かんだのは、自身の身体と外界との境界。私のモノとしての身体は社会では男性と分類され、それを自明のこととして生きてきた。しかし、トランスジェンダーの多様さをあげるまでもなくなく、有性生殖の世界ではオスとメスが環境によって入れ替わる種もあることを考えれば、男性-女陛という二項対立も、物事を分かりやすくするために人間が作ったひとつの方便なのかもしれない。翻って、私自身の身体でも古い細胞は死滅し、新しい細胞に更新されることで生命活動が維持されていることを考えると、今生きているということは生と死の「あわい」なのかもしれない。
展示会場:工場跡
1958 | 高松市生まれ |
1984 | 京都市立芸術大学絵画専攻 日本画修了 |
1986~2022 | 思可牟展 第1回~36回(香川県) |
2010・’11・’13・’15 | Art at the Temple 総本山善通寺(香川県) |
2016・’18・’20・’22 | Art Summit on the御山 白鳥神社 (香川県) |
2022 | Art Exhibition これから起こること・樋口聡とのコレクティブ・インスタレーション(Kinco hostel + café・香川県)、Bridge Over All Art(旧三豊市辻小学校・香川県) |