作家紹介

田村 久留美
Tamura Kurumi

京都府

設置≠設置(時と場合と運による)

京都駅では、今日も大量の荷物を持って移動している旅行者を多く見かける。そうした移動中の荷物は「設置」にはならない。四条河原町の路地にあるインターネットカフェの看板を、ベンチコートを着たアルバイトが常に表通りに向けて持ち続けて「設置」しないように気を付けている。  一本の足が短く、地面に設置できないテントを移動させ、休憩時には短い足を持ち続ける。これは、「設置していない状態」を維持する行為である。このテントは設置できないものとして存在し、その場のルール(たぶん勝手に街の中でテントを建てるのは良くない)と矛盾しながらも共存してしまう。一方でコインロッカーにわざわざ入れるのも馬鹿馬鹿しい荷物をコインロッカーの上や街の植え込みの根本などに忘れたフリでやり過ごしたこと。そんなこともあったような気がする。

協力〉 ◯パフォーマンス 浅見 泰佑、岡 留優、川上 源一郎、小島 大地、藤田 梨央 
    ◯撮影 岡 留優、川上 源一郎、高橋 レイン  ◯搬入・設営 沖野 颯冴  

展示会場:ことなみ未来館

2022秋田公立美術大学 アーツ&ルーツ専攻 卒業
2022「サーフィン(ここにあるビーフン)」千鳥文化、コーポ北加賀屋、音ビル他(大阪)
2023「パ」京都市立芸術大学小ギャラリー(京都)
2023「スローイング・スパゲッティ at VOXビル」VOXビル(京都)
2023「路地裏の舞台にようこそ2023」西成の路上(大阪)
2023「第37回 思可牟展」高松市立塩江美術館(香川)
2024「みんなの大同窓会」Alternasu/オルタナス(秋田)
2024「スローイング・スパゲッティ at HAPS HOUSE -話し合いのためのパフォーマンス-」HAPS HOUSE(京都)
2024京都市立芸術大学大学院修士課程 彫刻専攻 修了
2024「お隣から50円引スクラッチ」HAPS HOUSE(京都)「第38回 思可牟展」石の民俗資料館(香川)
2024「路地裏の舞台にようこそ2024」西成の路上(大阪)
2024「清流の国 文化探訪『南飛騨 Art Discovery』」南飛騨健康増進センター一帯(岐阜)
2024「スローイング・スパゲッティ at 御殿山生涯学習美術センター」御殿山生涯学習美術センター(大阪)