お知らせ

2024.04.07

「第6回山の小さな展覧会」終了のご挨拶

展覧会は無事終了しました。会期中には1,701人の入場者がありました。寒の戻りで冷え込む日が続き、桜の開花も遅れましたが、校庭の桜も最終日に少し花開いてくれました。

テーマは「生<inochi>を問う」という難しいものでしたが、参加アーティストの皆様は真摯に取り組んでいただき、その表現は、鑑賞者の心を打ちました。「とても良かった」「来てよかった」という声を何人もの方々から頂きました。

美術を専門的に展示する美術館などの空間ではなく、Off Museumのアートイベントを開催する意義はいくつかあります。一つは、展示会場となる地域に存在する社会的問題を無視せず作品に反映させることで、鑑賞者に現代社会に良い意味での刺激を与えることができることです。また、アーティストが自ら企画し、その場を作り上げることで、トレンドに左右されることのない自律した表現活動が可能になります。これが大切にすべき意義に含まれると私は考えています。

現代アートという言葉が近年社会で広く使われています。芸術表現が社会の中で広く受け入れられる意義はとても大事だと思います。そうして「多くの」「多様な」表現が人々に提示された時、何を見たら良いのか?鑑賞者もその選択を迫られます。展覧会の企画者は、その点を踏まえた上で何を提示すべきか決断し実行します。その時に重要なことが先に述べたものの中に潜んでいます。

この展覧会が継続して開催できるためには各方面の支援と協力が必要です。そのことを深く感謝しており、今後ともよろしくお願い申し上げます。

ことなみ未来会議文化活動部会 代表 谷川 博史